なぜ6つの軸なのか:肌の「深さ」について

しわ、たるみ、ボリュームは、なぜ分けて見る必要があるのでしょうか。顔の皮膚の層構造から出発し、INSKINVIEWの6つの軸がそれぞれ異なる深さの変化を映していることについての記録です。

なぜ6つの軸なのか:肌の「深さ」について

INSKINVIEWは、肌を6つの軸に分けて見ています。しわ、色素、たるみ、肌のキメ、ボリューム、赤み。ときどき受ける質問があります。「なぜこの6つなのですか?」答えは肌の表面ではなく、その下にあります。

顔はいくつもの層でできています

解剖学では、顔の軟部組織はよく5つの層で説明されます。最も外側の皮膚(表皮と真皮)、その下の皮下脂肪層、表情筋とそれを包む膜からなる筋膜層(SMAS)、さらに深いところの深部脂肪層、そして骨を覆う骨膜層です。

老化はこれらの層のそれぞれで起こります。表面のキメが粗くなること、真皮の弾力線維が減ること、脂肪層がこけたり移動したりすること、筋膜層の支える力が弱まること。外から見ればすべて「肌が悪くなった」とひとまとめにされますが、実際には異なる深さで起こる、異なる出来事です。

6つの軸は、それぞれ異なる深さを見ています

INSKINVIEWの6つの軸は、この層構造に対応しています。

  • 肌のキメは最も浅い層の話です。表皮と真皮上部の状態が、ざらつきやツヤとして表れます
  • しわは真皮から筋肉にまたがります。表情筋の繰り返しの動きが筋膜を伝わり、真皮に刻まれていく変化です
  • たるみは真皮から深部脂肪層まで、複数の層の支えが同時に弱まることで生じます
  • ボリュームは皮下脂肪層と深部脂肪層の話です。肌そのものより、その下の組織の量の変化を映します
  • 色素と赤みは、深さではなく色の軸です。メラニンと血管反応という、表面に現れる色の変化を見ています

つまり6つの軸は恣意的な分類ではなく、解剖学的な位置も性質も異なる変化を、それぞれ受け止めるための枠組みです。

深さが違えば、変化の速さも違います

深さが違うということは、時間割が違うということでもあります。以前のデータの記事でご覧いただいたように、浅い層の肌のキメは30代半ばから速く変化した一方、深い構造が関わるしわは50代以降に加速しました。施術の世界も同じで、表面のキメを狙うものもあれば、深い層の支えを狙うものもあります。どの深さの問題なのかを区別しなければ、変化を読むことも、対応を考えることも難しくなります。

ひとつの「肌年齢」にまとめると、この区別は消えてしまいます。色素が悪くなりしわが良くなった変化が、互いに相殺されて見えなくなるからです。逆に細かく分けすぎると、どこから見ればいいのか分からなくなります。実際、私たちのモデルの内部はもっと細かいのですが、ユーザーにお見せする粒度を6つに整理したのはそのためです。

人によって肌の悩みが違う理由を映しています

最後の理由は少し別のところにあります。同じ年齢でも、ある人はしみが先に気になり、ある人はほうれい線が、ある人はこけた頬が気になります。老化がすべての層で同じ速さで進むわけではなく、先に変わる深さが人によって違うからです。

6つの軸に分けて見るとき、はじめて、いま自分の肌でどの軸が動いているのか、なぜ自分の悩みが人と違うのかが見えてきます。INSKINVIEWの6つの軸は、皮膚科医が肌を見るときの「深さの感覚」を、誰もが自分の悩みの上で読める形に置き換えたものです。